幌延の地層処分研究を延長へ 28年度末、原子力機構計画

北海道幌延町役場で野々村仁町長(右)に計画案を手渡す幌延深地層研究センターの山口義文所長=2日

 日本原子力研究開発機構は2日、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)を地下に埋める地層処分の研究拠点「幌延深地層研究センター」(北海道幌延町)について、研究期間を2028年度末ごろまで延長する計画案を道と幌延町に提出した。当初計画では、01年3月に始まった研究期間を「20年程度」と明記していた。

 同センターでは、深さが最長で約380メートルの立て坑を掘って岩盤や地下水の性質を調べ、模擬廃棄物の埋設試験などを進めてきた。

 計画案では、地下水や断層への地殻変動の影響に関するデータ収集など「必須の課題」について20〜28年度末をめどに取り組むとした。


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