福島第1の排気筒切断延期 長時間作業、気温上昇で

 東京電力は2日、福島第1原発1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の本体を切断する同日予定の作業を延期したと発表した。1日の作業が午後11時ごろまで長時間に及び、2日も現場での気温上昇が予想され、作業員の体調に配慮した。新たな作業日程は来週以降で調整する。

 排気筒は2011年3月の事故時、1号機の原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む蒸気を外部に放出する「ベント(排気)」に使われた。支柱に破断があり、倒壊リスクを下げるため上半分を解体する。

 解体作業では切断装置を遠隔操作し、排気筒の上端から輪切りにしていく。


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