ハワイの超大型望遠鏡、建設延期 日本も参加、先住民の抗議で

超大型望遠鏡TMTの想像図(TMT国際天文台提供)

 【ホノルル共同】米ハワイ島の先住民の聖地マウナケア山(標高約4千メートル)で、日本も参加して計画中の超大型望遠鏡「TMT」建設への抗議が続いている問題で、建設推進チームが7月31日までに工事再開の延期をハワイ州当局に申し入れた。当局は2021年9月まで約2年間の延期を承認、工事の先送りが決まった。

 推進チーム側が譲歩した格好。イゲ州知事は7月17日に非常事態を宣言したが、30日に「現地に重機を運ぶ必要がなくなった。工事は急を要していない」と述べ、撤回した。現地では天候悪化の恐れがあり、危険性も考慮したとみられる。


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