プルトニウム保有量は「減少」 高浜、玄海稼働で45・7トンに

 内閣府は30日、日本が2018年末時点で国内外に保有するプルトニウムの総量は前年より約1・6トン減少し、約45・7トン(うち核分裂性は約30・3トン)だったと国の原子力委員会に報告した。保有量が減ったのは16年末以来。

 関西電力高浜原発3、4号機と九州電力玄海3号機でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマル発電を進めたのが減少の主な理由。プルトニウムは核兵器に転用可能で、日本の大量保有に国際的な懸念が高まっている。原子力委は再処理を抑制し、新たに取り出すプルトニウム量を制限することなどで保有量を減少させる新たな指針をまとめている。


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