コスモス国際賞に米ピム教授 種の絶滅へ警告を評価

米デューク大のスチュアート・ピム教授(国際花と緑の博覧会記念協会提供)

 国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)は22日、自然と人間の共生に貢献した研究者に贈るコスモス国際賞の今年の受賞者に、保全生態学が専門の米デューク大のスチュアート・ピム教授(70)を選んだと発表した。生物種の絶滅速度を数学の手法を使って分析し、人間の活動により自然状態と比べ約千倍の速さで絶滅が起きていると警告、世界の環境政策に影響を与えたことを評価した。

 ピム氏は1980年代、生物の食物連鎖の複雑さを数理モデルを使った分析で示した。90年代から保全生態学に取り組み、人間が生物の絶滅を加速させていることを明らかにした。


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