原子力規制庁の新長官が会見 「事故を風化させない」

就任の記者会見をする原子力規制庁の荻野徹長官=11日午前、東京都港区

 原子力規制委員会の事務局、原子力規制庁の4代目長官に就任した荻野徹氏(61)が11日、記者会見を開き「福島に寄り添うことが規制委の原点。原発事故を風化させることなく仕事を担っていく」と抱負を語った。

 荻野氏は警察庁出身。2011年の東京電力福島第1原発事故後、政府が当時の規制組織だった経済産業省原子力安全・保安院を廃止し、規制委を発足させた際、法整備などの準備に携わった。

 会見で荻野氏は、事故から8年が経過し、当時高校生だったような若い職員も入ってきているなどと指摘。「どうやって事故の教訓を伝え、経験を継承するかが重要だ」などと述べた。


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