京都のコウノトリ、2羽巣立ち 托卵でふ化、世界初

 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は28日、京都府京丹後市でコウノトリのひな2羽が23日に巣立ったと発表した。4月に野外でうまれたコウノトリの卵を、別のつがいの卵と交換して子育てさせる「托卵」を実施し、ふ化した雄2羽が順調に育った。同公園は、野外での托卵が成功して巣立つのは世界初としている。

 托卵は、親子間などを含め将来の近親婚の確率を少しでも下げ、遺伝的多様性を高めるのが狙い。2羽は巣立ち後、田畑の周りに張られた防獣ネットに絡まって動けなくなり同公園がいったん保護。26日に再び飛び立った。順調ならば夏ごろまで育ての親と過ごし、秋ごろに自立するという。


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