2019年6月24日 18:50 | 無料公開
新潟、山形両県で最大震度6強を観測した18日の地震について、東北大災害科学国際研究所は24日、仙台市で研究報告会を開いた。震度の割に家屋倒壊が出なかったのは、揺れが1往復するのにかかる時間が短い「短周期」の傾向が強かったためとの見方を示した。
大野晋准教授(地震工学)によると、今回強く観測されたのは、小刻みに揺れる周期0・5秒以下の地震動。建物を倒すより、瓦の落下やブロック塀の倒壊などの被害を引き起こしやすい。
ただ大野氏は、震源付近は山地で地盤が固いとのデータも紹介し「震度6強でも建物は大丈夫だとは思わず、耐震改修を進めてほしい」と訴えた。