宮崎の旧都城市民会館にお別れ 故菊竹清訓氏が設計

解体を前に最後の見学会が行われた旧都城市民会館=23日、宮崎県都城市

 宮崎県都城市は23日、戦後日本を代表する建築家の一人、故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館の解体を前に見学会を開き、県内外から訪れた400人近くが別れを惜しんだ。市は7月にも解体作業に着手する見通しで、会館の姿を映像に残したり模型にしたりするメモリアル事業に取り組む。

 1966年に完成。時代や用途に合わせて建築も新陳代謝するとの菊竹氏らの理論「メタボリズム」の代表作で、鉄骨造りの大屋根に放射状に並んだ梁が特徴だ。新しい文化ホールの完成に伴い2007年に閉館し、存続を巡る議論が続いていたが、今年に入り解体が決まった。


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