保健師、社員健康相談を無断利用 イオン北海道、大学院の授業で

 イオン北海道(札幌市)の女性保健師(62)が5月、うつ病で休職するなどした社員3人分の「健康相談記録」の原本を持ち出し、非常勤講師を務める天使大大学院(同市)の授業で無断利用していたことが19日、同社への取材で分かった。記録には氏名や住所、病歴などが記載されており、同社は個人情報保護法に抵触するとして、保健師を処分する方針。

 同社などによると、保健師は大学院で保健師業務の授業を担当。社外秘の記録を持ち出し、本人らの同意なく、5月の授業で大学院生5人に見せた。復職に向け、病状を記した産業医の意見書が添付されたものもあり、意見書は氏名が分かる状態だった。


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