微小プラスチック汚染、貝に蓄積 農工大など確認、「影響調査を」

プラスチック粒子から有害化学物質が体内に移行、蓄積していることが分かったイソハマグリ=2018年10月、沖縄県・座間味島(東京農工大提供)

 海の微小なプラスチックごみ「マイクロプラスチック」に元々含まれていたり、表面に吸着されたりした有害化学物質が、貝などの生物の体内に取り込まれ、生殖器官などに蓄積することを東京農工大などの研究グループが野外調査と室内実験で11日までに確かめた。

 農工大の高田秀重教授は「マイクロプラスチックが有害化学物質を生物体内に運ぶ経路となっている。人間を含め、このような形で体に入る影響を詳しく調べる必要がある」と指摘した。

 プラスチック粒子に含まれる有害物質は生物の体内に蓄積することが懸念されていた。研究成果は12日からさいたま市で開く環境化学討論会で発表する。


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