代替フロン回収を強化 改正法成立、温暖化の要因

 エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われ、大気中に漏れると地球温暖化を引き起こす「代替フロン」の回収率を上げるための改正フロン排出抑制法が29日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。機器の廃棄時にフロンが適切に回収されない例が多いことを踏まえ、違法廃棄した際の罰則強化や、フロンが残る機器の引き取り禁止などを盛り込んだ。都道府県との協議などを経て2020年度に施行予定。

 代替フロンは種類によって温室効果が二酸化炭素の1万倍以上ある。政府は廃棄機器からの回収率の目標を20年に50%、30年に70%とするが、近年は30%台と低迷し対策強化が求められていた。


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