基礎研究は社会を変える 科技白書で重要性強調

 政府は28日、2019年版科学技術白書を閣議決定した。がん免疫療法につながる発見をしたとして18年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授などの事例を取り上げ、基礎研究の成果が社会を大きく変え得ると指摘、重要性を強調した。

 白書は、人工知能(AI)などの登場によって、革新的な技術が社会へより大きな影響を及ぼすようになったと指摘。14年のノーベル物理学賞に輝いた「青色発光ダイオード(LED)」は、世界のLED市場を拡大。遺伝子の改変技術「クリスパー・キャス9」によるゲノム編集は急速に広がり、社会に強い衝撃を与えたとしている。


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