がん免疫の研究拠点設置へ、京大 ノーベル賞受賞の本庶さんトップ

京都大の本庶佑特別教授

 京都大が、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑特別教授(77)をトップとする「がん免疫総合研究センター」の設立を決めたことが20日、京大幹部への取材で分かった。がんに関わる免疫についての基礎研究とともに臨床研究の加速が期待される。

 今夏にも文部科学省に予算を求める方針で、来年度に発足予定。5年後をめどに医学部敷地内に新たな施設の設置を目指す。京大幹部や厚生労働省によると、がん免疫療法の総合研究に特化した組織は欧米ではあるが、日本での設立は初めて。

 センターではがん免疫の仕組みの解明など基礎研究のほか、創薬や臨床試験(治験)、研究者育成も担う。


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