日本ヤタガラス協会が設立総会 和歌山・那智勝浦

和歌山県那智勝浦町で開かれた「日本ヤタガラス協会」の設立総会=18日

 世界遺産の熊野三山で神の使いとして祭られ、全国各地に伝承が広がる3本足のカラス「ヤタガラス」を通じて地域振興を図る「日本ヤタガラス協会」の設立総会が18日、和歌山県那智勝浦町で開かれた。

 総会で、同県新宮市教育委員会の元学芸員で国際熊野学会の代表委員山本殖生さん(70)を会長に選出。事業計画案などを承認した。全国の伝承を調査し、講演会の開催などを計画している。将来は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産への登録を目指す。

 同協会によると、3本足のカラスは中国大陸から朝鮮半島を経て日本に伝わったとされ、日本サッカー協会のシンボルマークでもある。


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