2019年5月16日 19:29 | 無料公開
福島第1原発1、2号機共用の排気筒=2018年11月
東京電力は16日、廃炉作業中の福島第1原発で、1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の解体作業を6月中に開始する考えを明らかにした。排気筒は8年前の事故により放射性物質で高濃度に汚染されている。当初は今月20日を予定していたが、解体に使う大型クレーンで切断装置を十分な高さまでつり上げられないことが判明し、延期を発表していた。
12月中が目標の解体終了時期に影響はないという。
東電によると、高さ不足の対応策として、クレーンのアームを継ぎ足して長くするか、アームの角度を現状より最大10度上向きにするかの方法を今後検討する。