排気筒解体、延期で6月に 福島第1原発

福島第1原発1、2号機共用の排気筒=2018年11月

 東京電力は16日、廃炉作業中の福島第1原発で、1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の解体作業を6月中に開始する考えを明らかにした。排気筒は8年前の事故により放射性物質で高濃度に汚染されている。当初は今月20日を予定していたが、解体に使う大型クレーンで切断装置を十分な高さまでつり上げられないことが判明し、延期を発表していた。

 12月中が目標の解体終了時期に影響はないという。

 東電によると、高さ不足の対応策として、クレーンのアームを継ぎ足して長くするか、アームの角度を現状より最大10度上向きにするかの方法を今後検討する。


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