2019年5月7日 18:52 | 無料公開
量子科学技術研究開発機構内で開かれた、高度被ばく医療センターの発足式=7日午後、千葉市
東京電力福島第1原発事故を教訓に国が強化した被ばく医療体制で、人材育成などを担う「基幹施設」に指定された量子科学技術研究開発機構は7日、千葉市の同機構内で「高度被ばく医療センター」の発足式を開いた。同機構は被ばく医療での司令塔となり、原子力災害が発生した場合には、強い放射線を浴びた患者の診察も行う。
発足式には、医師や看護師ら25人が出席。センター長に就任した山下俊一・福島県立医大副学長は、第1原発事故で多くの住民が被ばくした際に、対応する医療従事者が不足したことに関連し、「国内外の専門家と協力し、人材育成と社会貢献に努める」と述べた。