2019年5月1日 17:54 | 無料公開
カカポと卵(アンドリュー・ディグビー氏提供、共同)
【シドニー共同】ニュージーランド自然保護省は1日までに、世界で唯一飛べないオウムとされ、絶滅の危機にひんしている固有種の「カカポ」(フクロウオウム)のひなが70羽以上誕生し、記録的な繁殖期を迎えていると発表した。成鳥は147羽しか確認されておらず、個体数の増加に期待がかかっている。
先住民マオリの言語で「夜のオウム」を意味するカカポは夜行性。最も重いオウムとされ、オスの体重は4キロに達することもある。ニュージーランドで一般的な鳥だったが、19世紀以降、欧州からの入植者が持ち込んだオコジョなどによる捕食や森林伐採などの影響で1990年代までに激減した。