2019年4月24日 10:17 | 無料公開
火星表面の探査機インサイト(NASA提供・共同)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は23日、昨年11月に火星に着陸した探査機インサイトが、火星で地震波を観測したとみられると発表した。今後の分析で確定すれば初で、NASAは「火星地震学の幕開けだ」と期待している。
火星の内部構造を調べるインサイトは、極めて精密な地震計を備えている。4月6日、表面を吹く風に伴う揺れとは特徴が異なる揺れをキャッチ。このほか、3〜4月に地震波を3回記録した可能性がある。
火星には地球のようなプレート運動はないが、NASAは、冷えて徐々に縮まる過程で岩盤にひずみがたまり小規模な地震が起きると考えられるとしている。