兵庫小5女児自殺「いじめ原因」 第三者委の再調査で認定

小5女児自殺について再調査した報告書の公表を受け、謝罪する兵庫県多可町の吉田一四町長(中央)ら=15日午後

 兵庫県多可町で2017年5月に町立小5年の女児=当時(10)=が自殺した問題で、町が再調査のために設置した第三者委員会は15日、報告書を公表した。仲間外れや、グループ外の児童と遊ばせない「囲い込み」などのいじめを認定し「解決できないと観念させられたのが自殺の最大の要因」と判断した。

 報告書によると、小4だった16年秋ごろから、数人のグループ内で太ももを蹴られ、トイレで服をめくって胸を見せ合ういじめに遭った。仲間外れにされ、休み時間にはグループの数人に見張られて他の同級生らと遊ぶとにらまれるようになった。女児は1人で読書することが多くなり孤立を深めた。


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