4月下旬に人工クレーター探索へ はやぶさ2、金属弾命中で

はやぶさ2から分離したデジタルカメラが鮮明に捉えた、命中した金属弾により小惑星りゅうぐうから岩石が噴出する様子。右下は、左上の画像の四角部分を拡大し、180度回転させたもの(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、はやぶさ2から撃ち込んだ大きな金属弾により、小惑星りゅうぐうの表面に人工のクレーターができたかどうかの探索を今月25日ごろに開始すると発表した。りゅうぐう上空1・7キロまで接近し、表面を撮影する。その後、実験前の画像と比べてクレーターを探す。

 JAXAは5日に、小惑星に金属弾を撃ち込む世界初の実験に成功。クレーター形成が確認できれば世界初の快挙となる。

 撃ち込んだ金属弾により飛び散った岩などをデジタルカメラで捉えた精密画像も公開。5日に公開したアナログカメラによる画像よりも、画素数が10倍以上と鮮明だという。


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