9条改憲首相案支持40% 安倍政権下54%反対 郵送世論調査

9条で戦争放棄を定めた日本国憲法(国立公文書館蔵)

 共同通信社は10日、憲法記念日の5月3日を前に郵送方式で実施した憲法に関する世論調査の結果をまとめた。9条改正について、戦力不保持と交戦権否認を定めた2項を維持したまま自衛隊を明記する安倍晋三首相案を支持したのは40%にとどまった。安倍政権下での改憲には反対54%、賛成42%だった。国民の理解が深まっているとは言えない現状が明らかになった。

 9条改正自体の賛否を聞いた設問は「必要はない」47%、「必要がある」45%と回答が二分。必要と答えた人に理由を聞いたところ、首相が主張する「自衛隊は憲法違反との指摘があるから」を選んだ人は26%に限られた。


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