福島・大熊町、復興向け決意新た 避難指示が一部解除

避難指示が解除になった福島県大熊町大川原地区の災害公営住宅(奥)周辺で行われる工事=10日午後

 福島県大熊町の渡辺利綱町長は10日、東京電力福島第1原発事故で全域に出ていた避難指示が一部解除されたことを受け談話を発表した。今回の避難解除が、町民の約3・5%が住民登録する地域に限られており「ゴールではなく、町全域の避難解除に向けたスタートだ」と古里の復興に向けて決意を新たにした。

 事故前から町政を指揮する渡辺氏は8年を振り返って「町にとっては大きな節目で、静かに喜びをかみしめた。長い年月を要したが、ここまで来られてよかった」とコメントした。

 帰還困難区域については、復興拠点だけでなく全域の避難解除を目指して、国に除染の実施を求め続けると強調した。


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