2019年4月10日 15:59 | 無料公開
祭壇に飾られたドナルド・キーンさんの遺影=10日、東京都港区の青山葬儀所
2月に96歳で死去した日本文学研究者ドナルド・キーンさんのお別れの会が10日、東京都港区の青山葬儀所で開かれ、交友のあった作家や研究者、編集者らが故人をしのんだ。喪主を務めた養子のキーン誠己さん(68)は「希望していた通り、夢に描いていた通り、日本の土になった。父にとって非常に幸福な生涯だったと思います」とあいさつした。
会の副題は「日本の皆さんに感謝を込めて―鬼怒鳴門」で、生前たびたび日本への謝意を口にしていたキーンさんの遺志を受けたもの。白い花を敷き詰めた祭壇に、キーンさんが満面に笑みを浮かべた遺影が飾られた。