東北大、桜島の噴火過程を解明 直前にマグマたまった領域特定

桜島の大規模噴火のメカニズム

 東北大などの研究チームが鹿児島市の桜島で15〜20世紀に3回起きた大規模噴火の直前にマグマがたまった地下の領域を特定したと9日までに英科学誌に発表した。従来の想定より浅く、マグマの上昇開始から最短1時間ほどで噴火する恐れがあるが、迅速な避難や対策で減災が期待できる。

 研究は、地下深くなるほどマグマが水を多く含む性質を利用。1914年の大正噴火に加え、1471年(文明噴火)と1779年(安永噴火)の各大噴火時に軽石として噴出したマグマを分析し、噴火直前にたまっていた深さを推定した。


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