最後の調査捕鯨で初水揚げ、宮城 三陸沖でミンク1頭捕獲

宮城県三陸沖の調査捕鯨で捕獲したミンククジラを調べる調査員ら=8日午後、宮城県石巻市

 国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退に伴い最後となる宮城県三陸沖の調査捕鯨で、調査団は8日、ミンククジラ1頭を捕獲し、同県石巻市の鮎川港に水揚げした。4日の調査開始以降初めて。胃の内容物などを調べ、生態の解明や水産資源の管理につなげる。

 体長6・3メートル、体重2・9トンの雄。鮎川捕鯨(石巻市)の小型捕鯨船が、同県山元町沖約20キロの太平洋で捕獲した。港に入った船からクレーン車でトラックに移し、近くの調査所へ運んだ。安全祈願の儀式の後、DNA型や年齢を調べるため皮膚や眼球の一部を採取した。

 政府は昨年12月、IWC脱退を通告した。


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