大熊町長、復興の財源確保を要望 避難解除で「町民戻れる環境を」

福島県大熊町の渡辺利綱町長(右手前)と面会する渡辺復興相(左)=5日午後、福島県会津若松市

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町の渡辺利綱町長は5日、渡辺博道復興相と面会し、町の一部避難解除が10日に決まったことを受け「課題が山積しているが、町民が戻れる環境整備に努める」と述べ、復興に向けた財源確保を要望した。

 同県会津若松市にある仮役場で面会。渡辺町長は避難指示が今後も続く帰還困難区域全域の除染や、同区域内のうち特定復興再生拠点区域から外れた地域について、帰還への見通しを示すよう求めた。

 渡辺復興相は一部避難解除に「大きな第一歩だ。素晴らしい町づくりをしてほしい」と期待を込めた。面会後、「要望は真摯に受け止めたい」と強調した。


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