はやぶさ2、実験成功 世界初、小惑星に金属弾

探査機はやぶさ2が、小惑星りゅうぐうの表面に大きな金属弾を撃ち込む世界初の実験に成功したと発表し、地下の岩石などが噴出する様子を捉えた画像を示しながら説明するJAXAの津田雄一准教授=5日午後4時33分、相模原市

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機はやぶさ2が、小惑星りゅうぐうの表面に大きな金属弾を撃ち込む世界初の実験に成功したと発表した。小惑星表面に向けて分離した「衝突装置」から発射された弾が小惑星に当たり、地下の岩石などが噴出する様子をカメラが捉えた。JAXAの津田雄一准教授は「実験は成功した」と話した。

 目的のクレーターができたかは4月下旬までかけて確認するが、津田氏は噴出物が出たことで「クレーターができた可能性は高い」としている。

 衝突によって進むとされる天体形成の一端を再現して調べるほか、着陸して小惑星の地下にあった岩石の採取を目指す。


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