大熊町の避難指示10日解除決定 政府、福島原発立地で初

福島県大熊町の避難解除対象区域で整備中の役場新庁舎(下)。上奥は東京電力福島第1原発=3月10日

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く福島県大熊町について、政府の原子力災害対策本部は5日、一部地域の避難指示を10日に解除することを正式決定した。除染により放射線量が低下したなどとしている。第1原発が立地する同県双葉町、大熊町での避難解除は初めて。

 事故から8年が過ぎ、町の復興に一歩を踏み出すが、住民の帰還の動きは鈍く、生活インフラの整備などの課題も山積する。

 避難解除の対象は、3種類ある避難区域のうち、居住制限区域と避難指示解除準備区域。放射線量が高い帰還困難区域の避難指示は継続する。


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