2019年4月5日 08:58 | 無料公開
火星探査車キュリオシティーが捉えた火星の衛星フォボスによる日食(NASA提供・共同)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は4日、火星探査車キュリオシティーが火星表面から捉えた日食の画像を公開した。火星の衛星のフォボスが太陽の手前を通過して光を遮り、いびつな形がくっきり映し出された。大きな円い月が太陽を覆い隠す地球での日食とは異なる風情だ。
日食は3月26日に撮影。NASAは太陽が輪のように見える金環日食としているが、直径20キロほどのフォボスは太陽の上半分しか隠していない。
フォボスよりも遠くの軌道を回り、さらに小さい衛星ダイモスも3月17日に太陽の前を通過。こちらは太陽にできた小さな斑点のように見えた。