東京・品川に睡眠カフェ コーヒーと昼寝でシャキッ

「ナップコース」利用者は仮眠前にカフェインを含むコーヒーを飲む=東京都品川区

 コーヒーに含まれるカフェインの眠気を覚ます特性を生かした、短時間で効率的な仮眠「コーヒーナップ」を体験してもらおうと、ネスレ日本(神戸市)が「ネスカフェ 睡眠カフェ」を東京都品川区に開いた。寝不足が重なり、仕事や生活の質が下がる「睡眠負債」を抱えがちな忙しい会社員らに、30分の仮眠コースが人気を集めている。

 JR大井町駅近くのビル5階。照明の数が抑えられ、ほの暗い通路を進むと、カーテンで仕切られた個室に、リクライニングチェアが置かれている。

 「ナップコース」はコーヒーを1杯飲んでからチェアで30分間、仮眠する。ネスレ日本によれば、カフェインは15〜20分たってから効き始めるため、目覚めた頃にシャキッとするという。

 試しにチェアに身を横たえてみると、北欧製の本革のシートがしっとりして心地よく、すぐに眠りに落ちそうになった。

 コーヒー製品を主力とする同社は「長い睡眠は目覚めた後も眠気が残り、パフォーマンスにプラスに働かない。15分程度の睡眠が有効」と説明。一方、長時間休みたい人のために1時間〜3時間の「睡眠コース」も用意し、ベッドを6台配置した。

 店内には高音質でクリアな「ハイレゾ音源」により、川のせせらぎなど耳に心地よい音が流され、眠りを誘う工夫が凝らされている。


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