加害の親7割、虐待された経験 子ども時代に被害、理研調査

虐待事件に関わった親の背景

 子どもを虐待したとして有罪判決を受けた親や同居の大人25人のうち、72%が自身の子ども時代に虐待を受けていたことが30日、理化学研究所の調査で分かった。本人が精神的な問題を抱えるケースや、養育していた子どもに健康や発達の問題があり、子育てが難しい環境に置かれていた例も目立った。チームは、子どもへの適切な接し方が分からなかったり、過大なストレスがあったりしたために虐待につながった可能性があるとみている。

 こうした経験や環境が虐待に直結するわけではないが、理研は「防止のために問題を抱えた親たちの背景を理解し、有効な支援策を検討する必要がある」と訴えている。


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