京産大益川氏に名誉教授称号授与 08年ノーベル賞

 京都産業大は29日、2008年にノーベル物理学賞を受賞し、31日付で退職する益川敏英教授(79)の功績をたたえ、名誉教授の称号記を授与した。

 京都市内での式典に参加した益川氏は「興味があれば何でも手を出してきた。十分に遊ばせてもらった」と研究者人生を振り返った。既に他の大学で退職を経験しているとして、「感慨はない」と述べた。

 益川氏は高齢などを理由に退職。若手研究者育成のため09年に設立され、塾頭を務めた学内の組織「益川塾」も31日付で廃止される。

 益川氏は名古屋市出身で素粒子理論が専門。京都大教授などを経て、03年に京産大教授に就任した。


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