福井・大飯原発差し止め申請却下 大阪地裁、仮処分決定

関西電力の大飯原発3、4号機の運転差し止め仮処分の申し立てが却下され、垂れ幕を掲げる男性=28日午後、大阪地裁前

 関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転を差し止めるよう、京都府南丹市の自営業男性が求めた仮処分で、大阪地裁(北川清裁判長)は28日、申し立てを却下する決定をした。

 主な争点は、関電が策定した耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)の妥当性。男性側は「基準地震動が過小評価されており、原子炉等規制法が求める安全性を欠いている」と主張し、関電は「原発周辺の震源断層について詳細な調査で把握しており、基準地震動は適切に策定している」と反論していた。

 大飯3、4号機を巡っては2014年に福井地裁が、地震対策に構造的な欠陥があるとして差し止め判決を出した。


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