米、5年以内に飛行士を月面へ 月の南極着陸、副大統領が発表

宇宙船オリオンを搭載して打ち上げられる新型ロケットSLSの想像図(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】ペンス米副大統領は26日、南部アラバマ州で開いた国家宇宙会議で、米国の宇宙飛行士を5年以内に米国の輸送手段で月面に着陸させる目標を発表した。これまで2028年としていたが24年までに前倒しする。資源として利用可能な氷が多く存在する月の南極に飛行士を送るという。

 今年1月に月の裏側に初めて無人探査機を着陸させた中国や、ソユーズという安定した有人宇宙船を持つロシアに対抗する狙いがうかがえる。ペンス氏は「有人宇宙探査で米国が再び世界を主導する」と強調した。しかし実現に向けた工程などは示さず、米メディアは懐疑的な見方を示した。


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