茨城・取手中3女子自殺で会合 市教委「認識甘かった」

教育委員会の臨時会合後に記者会見する茨城県取手市の伊藤哲教育長(右から2人目)ら。右端は山下正路委員=26日、取手市

 2015年11月に茨城県取手市立中3年の女子生徒=当時(15)=がいじめを苦に自殺した問題で、市教育委員会は26日、臨時の会合を開いた。16年3月にいじめ防止対策推進法上の「重大事態」に該当しないと議決した当時からメンバーを務めている山下正路委員は終了後の記者会見で「法律の認識が甘かった」と謝罪した。

 県の調査委員会は20日、同級生によるいじめと自殺の因果関係を認め「いじめと担任教諭の指導が一体的に補完し合いながら心理的に追い詰めた」との報告書を公表。市教委の議決の過程で、市教委幹部が教育委員に都合の悪い情報を提供せず「ミスリードした」と批判していた。


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