18年の医療死亡事故377件 手術が最多、周知課題

医療事故発生報告件数

 患者の予期せぬ死亡を扱う医療事故調査制度で、日本医療安全調査機構は25日までに、2018年に「死亡事故が発生し、院内調査が必要」として届け出があったのは377件(前年比7件増)だったと発表した。このうち163件が「分娩を含む手術」によるもので、最多。15年10月に制度が始まる前は年間千〜2千件の届け出を見込んでいたが、大きく下回っており、機構は「医療機関への研修などで制度を周知したい」としている。

 患者死亡から届け出まで1カ月以上かかっているケースが多く、医療機関側が「予期せぬ死亡」に該当するかどうかの判断に苦慮している状況もうかがえる。


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