ノリ生産、40年ぶり低水準 海温上昇で記録的不作

有明海の養殖ノリの種付け作業=2018年10月、佐賀県沖

 食卓に欠かせないノリの2018年の生産量が前年よりも1割以上減少し、約40年ぶりの低水準になる見通しとなったことが23日、分かった。海水の温度上昇などが影響したとみられる。記録的な不作で供給が抑えられていることを背景に、価格も上昇傾向となっており、家計の負担が増えそうだ。

 全国漁連のり事業推進協議会によると、生産の実態をほぼ反映している「共販枚数」の18年度分が、2月末時点で前年度より約15%減少している。このペースで試算すると、18年産の「焼・味付のり」生産量は17年の約67億枚から大幅に減って、60億枚を割り込む公算が大きい。


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