元住銀頭取、森川敏雄氏が死去 再生に尽力、不良債権問題にも

死去した森川敏雄氏

 元住友銀行(現三井住友銀行)頭取の森川敏雄(もりかわ・としお)氏が15日午前10時29分、肺炎のため東京都渋谷区の病院で死去した。86歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻佐和子(さわこ)さん。

 1993年に頭取に就任。イトマン事件後の住友銀の再建に尽力し、住宅金融専門会社(住専)の損失処理などバブル後の不良債権問題に取り組んだ。94年には住友銀頭取として初めて全国銀行協会連合会(現全国銀行協会)の会長に就任。翌年の阪神大震災では復興支援を指揮した。

 会社主催のお別れの会は、5月22日正午から東京都のホテルニューオータニ「鶴の間」で開く。


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