培養ステーキ肉実用化へ第一歩 日清食品と東大が共同研究

日清食品ホールディングスなどの研究グループが作製したサイコロ状の筋組織

 日清食品ホールディングスは22日、牛の筋細胞を人工的に培養し約1センチ角のサイコロ状の組織を作製することに成功したと発表した。東京大学生産技術研究所との共同研究。このサイズの立体筋組織は世界初という。日清の担当者は「培養ステーキ肉の実用化に向けた第一歩だ」としている。

 日清によると、牛から採取した筋細胞の集合体を重ね合わせ立体化した。筋細胞にビタミンCを与えるなどして培養することで、筋肉特有の構造を再現したという。

 これらの技術を発展させれば、さらに大きな筋組織を作れる可能性もある。実用化に向け肉の味やにおい、食感の再現などが課題となりそうだ。


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