漁船沈没事故で賠償命令、鳥取 船主に2億7千万円

2017年5月、松江市沖の海底から引き揚げられた「大福丸」

 松江市沖で2016年に底引き網漁船「大福丸」(76トン)が沈没し、乗組員6人が死亡、3人が行方不明になった事故で、遺族15人が船主の水産会社「大福水産」(鳥取県岩美町)側に安全配慮義務違反があったとして計約5億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、鳥取地裁(藤沢裕介裁判長)は22日、約2億7千万円の支払いを命じた。

 訴状などによると、事故は16年12月14日に発生。日本海にいた大福丸がエンジントラブルで停止し、別の船にえい航され鳥取県境港市の境港へ向かう途中、強風や高波を受け転覆、沈没したとみられる。


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