カザフ、首都改称に反対論も 新大統領提案、議会は承認

握手するカザフスタンのトカエフ新大統領(右)とナザルバエフ前大統領=20日、アスタナ(ロイター=共同)

 【モスクワ共同】中央アジア・カザフスタンのトカエフ新大統領が、20日付で電撃辞職したナザルバエフ前大統領の30年近い統治の功績をたたえて首都名称を現在のアスタナから前大統領のファーストネーム「ヌルスルタン」に変更するよう提案したことに対し反対論が広がっている。

 憲法規定で20日に上院議長から大統領職に就いたトカエフ氏は就任演説で首都改称を提案。上下両院の合同会議は即日、全会一致で採択し、首都改称に必要な国民投票の省略も承認し、必要な手続きは大統領令署名だけとなった。

 だが「巨額の費用がかかる」などとインターネット上で反対の署名運動が広がっている。


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