大熊町、一部の避難指示解除へ 4月前半、役場開庁は14日

一部の避難指示解除に向け、新役場庁舎(下)などの整備が進む福島県大熊町。奥は東京電力福島第1原発=10日

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町で、政府が4月前半に一部地区の避難指示を解除する見通しであることが20日、分かった。町は整備中の役場新庁舎の開庁式を4月14日に行うと表明。渡辺利綱町長は取材に、開庁式の前に避難解除を希望する考えを示しており、政府は町の意向を尊重し、解除日を最終判断する。

 第1原発が立地する同県双葉町、大熊町での避難解除は初めて。

 この日、非公開で開かれた大熊町議会の全員協議会で、町の担当者が解除予定区域に整備中の新庁舎開庁式の日程を示した。


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