「退位の礼」は即位儀式を参考に 細目決定、憲法との整合性に配慮

皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する式典委員会=19日午前、首相官邸

 政府は19日、皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する「式典委員会」(委員長・安倍晋三首相)の第4回会合を官邸で開いた。天皇陛下が退位前に最後の言葉を述べられる「退位礼正殿の儀」の細目を決定した。現行憲法下で初めて行うため、参列者の範囲や儀式の流れは、新天皇が国民の代表に即位を宣言する「即位後朝見の儀」などを参考にし、憲法との整合性にも配慮した。

 退位礼正殿の儀は4月30日午後5時から行う。参列予定者は首相と閣僚のほか、衆参両院の正副議長、都道府県知事の代表ら計169人とその配偶者。女性の成年皇族も立ち会い、即位後朝見の儀と同じ基準にした。


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