クリミア編入5年で演説 ロシアのプーチン氏、愛国心鼓舞

クリミア編入5年の祝賀コンサートの冒頭、演説するプーチン・ロシア大統領(中央)=18日、クリミア・シンフェロポリ(タス=共同)

 【シンフェロポリ共同】ロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入して18日で5年となり、プーチン大統領がクリミア各地で式典に出席した。中心都市シンフェロポリでの演説で「編入は愛国心を高揚し、われわれに大きな力を与えた。5年で多くを成し遂げたが、さらに高みを目指さなくてはならない」と成果を誇示、発展を加速させる考えを示した。

 経済不振が続き、自身の支持率も編入前の水準まで落ち込むプーチン氏にとって、クリミアは愛国心をあおり求心力維持を図る絶好の場だ。黒海艦隊の司令部があるセバストポリの火力発電所の稼働式では「きょうはロシア全体の記念日だ」と国民に呼び掛けた。


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