福竜丸船内の3D映像視聴可能に 展示館が4月新装オープン

「第五福竜丸」の船体を掃除する展示館職員ら=9日、東京都江東区

 米国によるビキニ環礁水爆実験で1954年に被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」を保存する東京都立第五福竜丸展示館(江東区)で、4月の新装オープンに向けた準備が大詰めを迎えている。建物の老朽部分を改修し、船内の3D映像を視聴できるスペースなどを新たに設置。高齢で亡くなる元乗組員も多い中で、被ばくの影響や証言の継承に取り組む。

 3D映像は、機関室や魚の保存倉庫などをさまざまな角度から撮影して製作。約8分間で、船内を歩いている感覚を味わえるような構成にした。他に元乗組員の証言映像も公開。外国人客への対応として、英語の説明パネルも設置した。


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