シャンゼリゼで略奪、破壊 仏デモ、大統領休暇中止

16日、パリのシャンゼリゼ大通りで、デモ隊が火を付けた老舗の高級カフェ「フーケッツ」(ゲッティ=共同)

 【パリ共同】フランスで16日行われたマクロン政権に抗議する黄色いベスト運動のデモで、一部の参加者や便乗した過激派が暴徒化し、パリのシャンゼリゼ大通りに並ぶ複数のブランド店で略奪、老舗カフェなど数々の店舗を破壊した。放火も相次ぎ、18週連続のデモとなった今回、極めて深刻な被害が出た。警察はパリで230人以上を拘束した。

 マクロン大統領は休暇を取って同国南部ピレネー山脈でスキーを楽しんでいたが、事態を受けて16日夜、急きょパリへ戻り、内務省での危機対策会議に出席。「起きたことはもはやデモとは呼ばない」と非難し、再発防止のため断固とした措置を取ると表明した。


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