漢字モチーフにパリの街の音表現 書家の中塚さん、現地で初の個展

個展会場で作品を説明する中塚翠涛さん(左)=14日、パリ(共同)

 【パリ共同】書家の中塚翠涛さんがパリで初の個展を15日から開くのを記念するレセプションが14日、会場のギャラリーで開かれた。個展は29日までで、漢字など文字をモチーフに使い、パリで感じた音を表現した美術作品を発表する。

 中塚さんは2016年にはフランスの国民美術協会のサロン展に参加し受賞。日本ではテレビに出演し、ペン字の練習帳を監修するなど幅広く活動している。

 今回は「音楽」をテーマに、「踊」の字を白黒2色で何度も重ねて抽象絵画のように仕上げた作品や、絵の具で書いた「華」の字を元に花の形を描いた作品など実験的な約30点を展示した。


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