日本原電、原子炉解体5年再延期 茨城・東海原発の廃炉工程

 日本原子力発電は14日、茨城県東海村の東海原発で進めている廃炉作業で、2019年度に開始予定だった原子炉解体工事を5年延期し、24年度に先送りすると発表した。解体開始の延期は10年、13年に続き3度目。廃炉の完了予定も25年度から30年度にずれ込む見込み。東海原発は国内初の商業用原発で、1998年に運転を停止した。

 原電によると、解体作業で炉内構造物を撤去する装置や、収納する容器の設計が遅れているのが原因。炉心から出る廃棄物は放射性物質濃度が比較的高く、地表から深く掘った場所に埋める必要があるが、国の基準が未整備で、処分地が決まっていない。


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