すばる望遠鏡を国際共同運用へ 米ハワイ島、資金・人材呼び込み

米ハワイ島のマウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」=2月(共同)

 米ハワイ島のマウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」を日本単独から国際共同での運用体制に移行させるため、国立天文台が複数の国に参加を呼び掛ける方針であることが14日、分かった。予算縮小で補修費の捻出にも苦労する状況のため、他国の資金を呼び込むのが目的。海外の人材に入ってもらい、研究活動を強化する狙いもある。

 国立天文台の吉田道利ハワイ観測所長は「(共同運用になっても)費用の半分以上は日本が負担し、主導権は持ち続ける。身売りではない」と強調。数年内に協議をまとめる意向を示した。


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